自分が勤めている会社も社内の海外に関する機会に応募するときは「大抵TOEIC○○点以上」ということが要件になってくる。自分がTOEICを受験していたのは大学生のころだったので、最近もう一度TOEICを受けようかと問題集を眺めていた。
以前TOEICで高得点をとることができても英語でコミュニケーションができるとは限らないことを書いた。(TOEICはあてにならない - 一鳴驚人日記)
しかし、問題集を眺めているうちに、勉強の仕方によってはTOEICは結構英語でのコミュニケーション力も上がるのではないかと、
思いなおすようになった。
数年ほど外資系企業で働いてきた中で、海外の同僚や交渉相手と英語を使ったコミュニケーションを行う機会も多くあった。そうした経験を踏まえてTOEICの英語を読んだり聞いたりしてみると、確かに使用されている文章や語彙はビジネスで頻出するものだとと身をもって確認できた。
最近はライティングやスピーキングテストもあるようだが、より一般的なTOEICのスコアにはライティングやスピーキングの能力は反映されないので、そのスコアだけを見て、ある人が英語のコミュニケーションに長けているかどうかは判断できないということは以前書いたとおりだ。しかし、TOEICでカバーされる内容自体はビジネスでよく使用されるものであり、その内容に関して読み書きもマスターできれば、ビジネスシーンでもある程度役に立つと思われる。
では、どのように読み書きを上達させればいいのか。
これに対する自分なりの答えは、暗記である。
ビジネスに使われる英語には、定型のものが結構ある。これは日本語の場合を思い起こしてみても納得できるはずである。例えば、英文で添付ファイルを送付する場合、下記の文章をよく使う。
Please find the attached XXX. (XXXは添付ファイルの名称や内容)
こういった表現は、ビジネスにおける共通言語なので、覚えてしまうに限る。
これは非常に典型的な例だが、ビジネスで頻出の表現は覚えてしまうに限る。そうすることでその場で、自分の意図を相手に伝えるときにどちらの単語を使えばよりよいか迷うこともなくなるし、相手にもスムーズに自分の意図を理解してもらうことができる。一方で、多少相手の話が聞き取れなかったとしても、コンテクストを読んで、理解することができるようになる。
私は英語が得意な方だったので、文法や単語を覚えて、その場に即して自分で組み合わせて話したり、書いたりする方が多かったが、どうしても聞きなれない表現になってしまったり、意味は通じるが不自然な表現になってしまうことが出てくる。自分でもそれがわかるので、話すときに余計にどのように表現したらよいか迷いを生じることも出てくる。
こういったことを解決するにはもはや暗記が一番であるとの結論に達した。暗記は効率が悪いようでいて実は自然な表現をそのままインプットし、アプトプットできるので、インプットとメンテナンスさえうまくできれば、ある意味効率が良いのだ。
TOEICでコミュニケーションできるようになりたいときは、TOEICの文章を暗記してみることを考えてみてはどうだろうか。
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