以下の記事を読んで、確かにブログを書いているならアクセス数は気になるところだなぁと思いながら、ふと「フェルミ推定してみればいいんじゃない!?」と思ったのでざっくりやってみた
まず最後に求めるものは「日本において発生する個人のブログに対する月間の総アクセス数(=PV)」
それは以下の様な考え方で求められる(はず)
日本の人口 × 日本のインターネット普及率 × ネットユーザーに占める個人ブログ読者の比率 × 一読者あたりの年間使用頻度 × 1/12(=月に換算)
人口
日本の人口は約127,130(千人)。詳細は下記参照。
ネット普及率とブログ読者率
日本のインターネット普及率は79.1%。
なお、普及率の定義の詳細はソースを参照して欲しいが、調査対象年の1年間に、インターネットを利用したことがある者が人口に占める割合である。
ネットユーザーに占める個人ブログ読者の比率は、下記グラフを見ると多めに見て約40%。
ソースは以下のとおり
総務省|平成24年版 情報通信白書
ここまでの情報でネットユーザーに占める個人ブログ読者数(以下「ブログ読者」)を計算すると40,223,932人。この数字は年間に一度でも個人ブログを読んだことがある人の数である。
ブログ読者の利用頻度(=年間利用回数)
ここで、当然毎日読む人もいれば、3ヶ月に1回読む程度の人もいるはずである。(ここで言う「頻度」とは、ブログ読者がどのブログでもいいので、アクセスする回数であり、単一のブログか複数のブログかは問わない)そこを厳密に再現することは難しいのだが、仮にブログ読者の全体の10%が毎日、20%が2日に1回、30%が週に1回、40%が月に1回の頻度でブログを読むとすると、日本で一年間に全てのブログに対して発生するPVは
3,866,190,264
となる。
推定結果
月に換算する(×1/12)と約3億2千PVとなる。人気ブログの月間PVが100万だとすると、人気ブログは300人程度存在することになる。50万PVのブログであれば600程度という計算になる。
ブログ読者が海外のブログを読んでいる可能性は当然有り、また有名人のブログはPVも多く、有名人だけでも数百人いることを考えるとやや少ないのかもしれないが、それほどはずれていないのかと思う。
ただ、特定のブログのPVがどこまで伸びるのかは、そのブログが属するジャンルにも影響を受けるはずなので、もう一段回詳細に推定しようと思うとブログ全体数に占めるジャンル別の割合を把握する必要がある。或いはブログが扱うジャンルの市場規模(どの程度多くの人が興味をもつのか)ということが、そのブログのPVの成長の究極的な制約要因となる。
ということでひとまずは月間100万PVを出せるブログは(きっと)300程度だとわかっただけでもよしとしよう。