2日目 無錫・蘇州
事情があって最初の半日はツアーと別行動をしたので無錫には行けなかった。
蘇州に移動し、虎丘山風景区へ。「東洋のピサの斜塔」とも呼ばれる雲岩寺塔がある虎丘山風景区は、もともと春秋戦国時代の呉の国の王である闔閭の墓があり、区内には千人岩や剣池、試剣石など歴史にまつわる名所がある、歴史好きにはたまらない観光地だ。なお、闔閭は「臥薪嘗胆」で有名な呉王夫差の父王だ。
入り口
山を囲む小運河
入口付近の看板を見ると、山頂の雲岩寺塔まで結構距離がありそうだったので、観光用のバスみないなもので裏口から山頂まで一気に登る。
バスの最後尾から見える風景
バスだと5分程度で塔のある山頂付近に到着するので、時間がない人は利用するとよい。帰りに歩いて下山してわかったのだが、歩いても大した距離ではないので、歩くことをお勧めする。
雲岩寺塔
工事していて、残念ながらどれくらい傾いているのかわかりにくかった。
剣池から臨む雲岩寺塔
天気が良くなかった分やや神秘的な雰囲気が醸し出されている。
その後は山塘街へ。
蘇州の昔ながらの古い町並みを残しながら、観光地として近年再開発された地区とのことで、東洋のヴェネチアと呼ばれる蘇州の伝統的な運河のある町並みが見れる。
昼間の風景
夜に行ったが大量の観光客でごった返していた。運河の船に乗るための大行列に並ぶ必要がある。
運河の両側が赤い提灯に照らされ、幻想的な風景が広がる。
数百年前からこのような町並みだったのだろうなと歴史を感じさせる情緒があり、非常に趣がある。お茶・陶磁器など中国の伝統的な物品を売るお土産屋さんも多く、そういったお店を回ったりするのも楽しい。山塘街は蘇州に言ったら必ず訪れるべきだろう。
なお、自分はここでは食べなかったが食べるところもあちこちにあったので、ここで夕食を食べるのもいいかもしれない。
写真ではうまく雰囲気が伝わっていないが、なぜかバーを真似たようなものがある。他にもパラソルがあったり、イタリアンレストランもあった。
伝統的な町並みの中に現代的なものが堂々とあったりして、個人的にはコンセプトがぶれていて残念だなぁと思った。上海の外灘でみたような東西の絶妙な融合とはまたことなり、異質なものが混ざっている感じがしてしまう。あくまで、中国、或いは蘇州の伝統的なものを期待している観光客目線の発想かもしれないが。
それにしても、中国は本当に伝統や文化のマーケティングが下手だと思う。伝統的なものをありのまま、売りだせばもっと良い物を何故か今流行のものや西洋的なものと混ぜてしまい、結果やや残念な雰囲気がでてしまう。本当にもったいない。是非蘇州の伝統的な風景は「そのまま」今後も残していってほしい。
山塘街から帰る場合(夜)にはタクシーがなかなかつかまらないので、タクシーを利用するつもりならば注意が必要だ。
そして蘇州の夜も更けていった。
3日目に続く。