一鳴驚人日記

外資系企業でM&A関係の仕事をしている若僧のブログ。キャリアや時事ネタに関してその時々に感じたことを書いていきます。

社会人になったら変わる3つのこと

電車の中でも、オフィス周辺でも初々しいスーツ姿を見かけるようになったと思ったら、もう4月なんだな。
ということで今回は自分が新社会人になってから、思ったことを書いてみる。


1. 100点以外は悪い点

学生時代に試験を受けるとき、2、3問ミスをして90点とったら、多くの人は「ミスをしたけど、悪くはないな」と感じていたのではないだろうか。しかし、仕事においては製品にミスがあったり、サービスにミスがあったら、すぐに苦情が来るし、場合によってはお客が離れていってしまう。もちろん業界によって求められる水準は異なるだろうが、ビジネスにおいてはミスは許されない。今までは、自分がお金を払って板から、自分がミスをしてもどうってことはなかったが、これからはお金をもらう側になるので同じようには行かなくなる。100点以外は良くない点なのだ。


2. 勉強してから本番ではなく、勉強しながら本番

学生時代は教科書もあって、講義もあって、試験範囲も予め定められていて、場合によっては試験の過去問も出回っていて、それから試験本番だ。準備しようと思えば「これでもか!」というほど準備する時間がある。しかし、仕事においては、(それが必要かどうかは別として)最初から最後まで教科書を読み終える時間はない。よくわからないし、準備期間もあまりないけど、「とりあえずなんとかするしかない!」という状況が必ずあるし、むしろ準備期間が十分あるのは、入社半年を除けば珍しい方ではないだろうか。状況に応じてどうすればいいか考えて、調べて、先輩に訊いたりして、限られた時間で必要なところだけ理解してうまく対処する。準備しながら本番を乗り切る力が大事になってくるのだ。


3. 全てに答えがあるわけではない

学生時代試験に限って言えば必ず正解があった。ディスカッションなどのクラスでは答えが無いこともあるだろうが、回答が無い試験問題が出題されようものならそれこそ問題だ。しかし、仕事においては答えがないこともたくさんある。もちろん、マナーや段取りなどある一定のスキルなどはあるものの、判断という意味ではどちらが正解か明確でないことも多い。先輩でも上司でも経営陣でも正解をもっていないこともある。だからこそ、どのような理由があって、どのようにして判断し、意思決定を行ったのかということが大切になってくる。正解は無いかもしれないけど、一番正解に近いものにたどり着く努力は必要なのだ。




こうしてみるとやはり社会人に求められるものは、学生に対するそれより全然高い。ある意味当たり前だ。いつしかこういった違いが当たり前に思えてきて、違和感を感じなくなったら、一人前の社会人なのかもしれない。