憲法改正が安倍総理の悲願ということもあって、最近憲法改正の議論が活発化している。憲法が制定されたのが、第二次世界大戦直後なので当時想定されていないが現在は当たり前になっている権利を憲法改正によって憲法に明記していく云々という事もある一方で、焦点は間違いなく、交戦権を持つかどうか、軍隊を所持するかどうかという点だろう。
改正に積極的な人々からは、現行憲法は戦勝国のアメリカが作成して日本に一方的に押し付けたものであり、日本人の手で「日本による、日本のための、日本の憲法」を創るべきだという主張がある。この心情は理解できる。従って、憲法改正を通して日本(或いは日本国民)が主体的に憲法の作成を行う事自体には反対ではない。
しかしながら、交戦権に関してはこれは、むしろ現状を維持したほうが良いのではないかと考えている。というのも、平和憲法という意味では世界で最先端の憲法であるからだ。交戦権自体を否定する点は、非常に革新的だ。世界の覇権国家であるアメリカにお説教できるレベルだ。
戦争の無い平和な世界は人類の理想だ。それを実現する方法はいくつもあるのかもしれないが、全ての国で交戦権を否定する憲法を制定することが出来れば、我々は人類の理想に限りなく近づくことになる。現実的でないという批判はあるだろう。しかし、困難を乗り越え理想を実現することこそ価値があるだろう。
日本は今平和な世界の開拓者であり、人類の理想に到達する上で先行しているのだ。これは世界広しと言えども、日本にしかできないことだ。
にも関わらず日本はその先進性を自ら放棄しようとしている。実にもったいない。日本は現行の平和憲法をもっと大切にすべきではないだろうか。
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