一鳴驚人日記

外資系企業でM&A関係の仕事をしている若僧のブログ。キャリアや時事ネタに関してその時々に感じたことを書いていきます。

スタートアップって実はお得!と思った話

近頃話題のスタートアップで働いている人と最近飲む機会があって、いろいろ話を聞いた。身近にスタートアップに挑戦している人もいるので、もともとスタートアップには興味があったが、「給与をはじめ待遇は下げて好きなことをやる!」というイメージがあった。しかし、今回聞いた話では、自分のイメージと全然違って、実は就職先として「待遇も下げないし、好きなことをやる!」という、おいしい状況だったので、スタートアップもしっかり会社を見極めれば、非常に魅力的な就職先になりうるなと思った。

以下、そのスタートアップに勤めている人の会社で福利厚生として無料で利用できるものをまとめてみた。

1. 食費

食費は基本的に会社に経費として請求できるとのことで、昼も夜も美味しいもの食べても請求しているし、それが会社の方針だそうだ。これだけでも年間数十万の給料上乗せと同じ効果がある。給与と違って税金もかからない。ちなみにトップティアの投資銀行でも夜しかご飯代は支給されない。

2. 英会話レッスン

同社は海外進出にも取り組んでいることも関係していると思われるが、英会話は無料で研修を受けられるとのこと。ちなみにトップティアの投資銀行でも一部しか支給されないことも多い。

3. ジム

健康に気を使うのも社会人の務め(?) 会社としても、自社の人材には健康でいて常にハイパフォーマンスを発揮してほしい。なので、健康を維持するための費用も支給するということなのだろう。そもそもジムに定期的に通える環境が素晴らしい。

4. 海外旅行

年に2回無料で海外旅行に行ける。無料といっても、航空機代とホテル代だけだが、それだけでも十分羨ましい。話を聞いた彼は来月ロンドン、再来月南米に遊びに行くとのこと。これだけでも50〜60万円の給料が上乗せされているに等しい。こっちは、飛行機代が出ないどころか、休暇を申請するだけで一苦労なのに。


これら諸々合わせると、年間250万円くらいは給料がかさ上げされる。250万円分給料が上がっても、税金を払うと税率は年収によるが、手取りは200万円程度になってしまう。


つまり、年600万円の給料をもらっているとすると、実質年850万円の給料+ストックオプションというトータルコンプ(=総報酬)になる。仮にストックオプションが紙くずになったとしても、スタートアップの経験自体は貴重な経験になり、その間の年収も全然悪くないので、考え方によってはかなりいい。住宅ローンが組めるのかどうかは聞いてみたいが。


もちろんこういった福利厚生が充実している会社はほんの一握りだと思われるが、ストックオプションという「夢」があり、会社によっては革新的なサービスを作り上げているという自負も感じられて、それでいてそこそこの給料ももらえるとしたら、もう文句なしだろう。終身雇用さえ臨まなければ。