一鳴驚人日記

外資系企業でM&A関係の仕事をしている若僧のブログ。キャリアや時事ネタに関してその時々に感じたことを書いていきます。

完璧主義の治し方

小さい頃「いい子」だったあなたは完璧主義の罠に陥っているかもしれない | ライフハッカー[日本版]


題名を読んだ瞬間自分のことだなぁと思ってしまった(苦笑)自分の完璧主義は結局幼い頃に「いい子」だったことが関係していたのかと!期待して読んでみたものの、全然内容のない記事だった(もっとなぜ幼少期に「いい子」だと完璧主義者になってしまうのかについて詳しく書いてほしかった!)


自分は学生時代、毎日欠かさず授業に出て、授業中に質問をし、宿題は欠かさず提出して、成績も常に優秀で、校則は破ったことがなく、先生には優等生としてかわいがられるという、絵にかいたような「いい子」だった。当時はそれ以外のふるまい方を知らなく、不器用だけだったのだと今では思う。


確かに親の期待は高かったし、「それに応えなきゃいけない」、「親を悲しませたくない」という気持ちはあったが、過大なプレッシャーだという認識は一度もなかった。基本的には「失敗も許される無償の愛」を与えられていたと思っている。ただ、明示的にはやるべきことをやれば(例えば、学生であればしっかり勉強してその結果成績が良いこと)、親は基本なんでも認めてくれたし、支持してくれたから、いつの間にか「いい子」でいることが身に染みついてしまったのかもしれない。


学生の時は完璧主義でもよかったけど、仕事を始めると完璧主義というのはなかなか辛い。勉強なんて所詮は自分の努力の問題で、やればやるだけ成果が出るけど、仕事は多くの場合、一人でできることは限られていて、チームになってやっと何かを成し遂げられるかどうかという世界。特に社会人になりたてのころは自分がコントロールできることなんてほぼないに等しいので、完璧主義者にとってはとてもストレスがたまる。


結局完璧主義者というのは理想主義者だと思う。そして優先順位を決めるのが下手なんだと思う。優先順位を決める尺度がメリットとコストであるならばコスト意識が低いととも言える。つまりリターンだけみて、コストを見ていないのだ。リターンだけみるならば、当然多ければ多い方がいいけど、リターンを出すためには、コストや投資が必要になる。コストや投資には当然個人のキャパシティ上の制約がある。なので、どのリターンを追求するかは結局、重要なものやコストパフォーマンスが良いものに絞る必要が出てくる


重要性や効率性を軸とした一種「割り切り」ができないと結局すべてを完璧にできないことに対してストレスをためてしまって、でもそういう状況は決して解消されえないので、常にストレスをためることになる。


仮に頑張ればすべてを完璧にできるほどの、個人のキャパシティとリソース(=予算)があったとしても、結局余計なコストを投入しなければならないことを考えるとそうすることが幸せであるのかどうかは難しい。


つまるところ、テストで20点をを70点にする時のコストパフォーマンスと90点を100点にするためのコストパフォーマンスを比べた時には前者の方が良いに決まっているのだ。


自分は働き初めてからやっとコストパフォーマンスを意識するようになって少しずつ、完璧でないことにストレスを感じなくなってきた。もし、幼少期の体験で完璧主義者かどうか決まるのならば、自分の子供には完璧主義者にならないような経験をさせてあげたいな。