ギリシア危機 - 内乱前夜的緊張: Yahoo!ブログ
ギリシャ国民は過酷な生活をしているのかもしれない。驚異的な失業率に直面し、自分のキャリア、将来の生活に対して絶望していてもおかしくない。しかし、個人的にはこれは単純に仏独は自国の金融機関のことしか考えていないとか、ギリシャがかわいそうという話ではないと思っている。
ギリシャ国民は過去の国債発行によってファイナンスされた行政サービスを受けているわけなので、そのツケを払うのは当然だ。時点を無視してはいけない。過去に受けたサービスの対価を今節約することで捻出した資金で賄おうとしているのだから、国民にとって節制が将来自分たちにメリットをもたらさないのではないのは当たり前なのだ。
そもそもギリシャはユーロに参加するにたる実力がなかったにも関わらず参加をしたことが現在の財政危機につながっているわけで、参加を決めた当初メリットだけ享受して困ったら、「お金が払えないのに国民に負担を強いてでも払え」というのはヒドイと非難するのはスジ違いだ。
民主主義を通して国民はユーロ参加の意思決定をしたのであり、その責任は自分で取らねばならない。これはまた別の機会に書きたいが、それが民主主義の怖さでもあり、国民の判断力が未熟な国は国の将来を誤ることになるのである。
テーマ別アンソロジーvol.37「ユーロ危機とヨーロッパ経済の未来」
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