一鳴驚人日記

外資系企業でM&A関係の仕事をしている若僧のブログ。キャリアや時事ネタに関してその時々に感じたことを書いていきます。

区切りの大切さ

地下鉄の24時間運行なんてやめておけ - 脱社畜ブログ

 

もっとも、終電には「区切り」を作るという重要な役割があることを忘れてはならない。

 

という事ですが、これは確かに大事だと思う。

 

まず、「終電あるから今日はこれくらいにしておくか」という意識が上司からなくなる。深夜帯においては往々にして、「あと少しきりのいいところまで」というのが1~2時間くらいかかったりして、帰宅が遅くなる。終電があれば、「もう少しだけど、終電に間に合うように帰って、後は明日の朝か午前中早めに提出してもらえれば・・・」と言うのがあるのだが。

 

次に、自分の心持ちにも影響する。毎日定時に上がれる会社に勤めているなら、また違うと思うが、毎日深夜まで働くような会社だと、全体的に「一刻でも早く終わらせて帰ろう」と考える人の割合が減る。

 

長時間労働が当たり前の投資銀行のアナリストなどもたいていは最初のうちは早く仕事を仕上げて退社することを目標にするものの、そのうちそれが無理だと悟るようになり、(心理学でいう「学習的無力感」に近いかもしれない)「今日も深夜までやらないといけないし、飯ぐらいゆっくり食うか…」となってくる。だってにんげんだもの(by みつ◯)そんな一日中集中してられない。

 

終電があることによって、「終電までには帰ろう!」という個人にとっての心理的なターゲットがなくなってしまうのは、仕事が長引く原因になるんじゃないかと思う。やっぱり、短い時間で効率よくやらんとね。

 

ちなみに終電廃止で経済効果といっているが、いつでも帰れるとなると、泊まる人が少なくなるし、タクシーも潰れるだろうし、いいことばかりじゃない気がするけどなぁ。終電までお店入って夜食とかもなくなるだろうし。企業にしても、残業させて社員を働かせても、結局は次の日の日中の作業効率が落ちることは不可避だから、どっちが生産性あるのかは要検討って感じじゃないでしょうか。