一鳴驚人日記

外資系企業でM&A関係の仕事をしている若僧のブログ。キャリアや時事ネタに関してその時々に感じたことを書いていきます。

東日本大震災を経験した自分が思う大地震が起こった時にすべきこと

先日の熊本の地震で大きな被害がででており、現在も救助活動が続き、避難生活を余儀なくされている方々が大勢いることが連日報道されているが、被災者の方一刻でも早く安心して自分の生活ができるようになることを祈っている。


東日本大震災がの時私は仙台に住んでいた。私自身は正直地震が特別怖いと思ったことはないが、あの時の揺れはただならぬものを感じた。その後すぐに引っ越してしまったこともあり、被災生活はほんの短い間だけであったが、被災した時にして良かったこと、すべきだったことを書いてみたい。

して良かったこと

1. 食料の調達

強い揺れの後すぐに近くのコンビニに食料の調達に行ったが、すでに多くの人が並んでいた。とりあえず、2日分くらいの食料を調達したが、後になって思えばこれはファインプレーだった。交通網が寸断されて復旧に時間がかかり、しばらくの間スーパーもコンビニも全て品切れ状態が続き、食べ物を求めて街中のお店を歩きまわることになる。生ものを買わないことは当たり前だが、水や加熱調理が必要なものも買わないのが吉だ。地震の後は、ガスや電気が止まる可能性があるため、カップ麺があっても水につけて食べるか、バリバリ食べるしかない。ないよりはましともいえるが。

2. 家族への連絡

家族とは離れて暮らしていたため、心配をかけないようにすぐに連絡した。時間がたつとみな電話をかけたり、ネットを使うようになるため通信状況が不安定になる。家族は気が気ではないだろうから、早い段階で連絡しておくのが吉だ。

3. 避難所への非難

安全性という観点からは自宅の方が安全という場合もあるかもしれないが、個人的にはやはり一人でいるよりも大勢の人と一緒にいた方が、心理的に落ち着くのではないかと思う。また、情報収集という点では、人が大勢いるところにいけば、誰かしらはラジオを持っているし、救援物資や情報もそうした拠点となる場所に届くのが早いというメリットがある。一方で知らない人とプライベートが確保されないまま長時間共に過ごすことはストレスがたまるという面もあるので、情報収集が終わったら適宜自宅に帰って休むというのもよいだろう。

あればよかっうたもの

1. 水、電池、ラジオ、非常食

食料や水は地震後に調達することは難しいので、普段から準備しておくべきだということを痛感した。また、停電になると携帯電話も使用できなくなるので、ラジオは持っておいた方がよい。或いは乾電池式の充電器を準備しておくのもよい。

2. カセットコンロ

自分は持っていなかったが、友人宅にあり、これが大活躍した。家でプロパンガスを使用している場合にはまだよいかもしれないが、都市ガスも止まる可能性があり、電気も使えないので、温かいものを食べるときには、重宝する。特に寒い時期だと体も温まるので一石二鳥だ。


3. 寝袋

避難所で生活する必要がある場合にはかなり重宝する。夏なら布団がなくてもなんとかなるが、3.11の時は春先だったため朝晩は冷えた。一人暮らしの場合には友人宅に転がり込む場合もあるだろうが、そういった場合でも役に立つ。




当時は「これがあればよかった」思うところがもっと多くあった気がして、5年もたつと記憶がだんだん風化してきていることを実感する。数年のうちにこれほどの大地震が2回も起こる以上、常に防災は意識しておかないといけないと改めて思う。