一鳴驚人日記

外資系企業でM&A関係の仕事をしている若僧のブログ。キャリアや時事ネタに関してその時々に感じたことを書いていきます。

投資銀行でも「ストレスに強い」と言われた私の仕事でストレスに負けない3つの考え方

私は前職で外資投資銀行のIBで勤めいた時、「辛い中よく仕事ができるなぁ」と言われていた。というのも、私が所属していたチームは、3年間で3人辞めるチームであった。


あのチームが、IBで殊更理不尽だったとかストレスが強くかかるチームであったかと言われれば、平均かそれ以上ではあったという程度だった。決して最も厳しい環境だったわけではないのだと思う。それでも、先輩が次々と辞め、部長と一対一で業務を始め、くる日も来る日も20時間働きながら、ミスがあるとゲキ詰めされる毎日はなかなかストレス耐性が試される日々だったと今振り返っても思う。


ミスがあれば怒られるのは当然だ。IBではミスは許されない。それ自体を非難するつもりはさらさらない。しかし、疲れきった体と頭ではやはりミスが起こるのである。ちなみに私の後任は鬱病になったらしい。


そんな中で働いていた私が、私はなぜストレスに負けず、鬱病にもかからず、性格も歪まなかったのか考えてみると以下の要因が重要だったように思う。

1. 仕事の結果と才能・人格を分けて考える
2. 過去ではなく未来について考える
3. 目的を意識する

1. 仕事の結果と才能・人格を分けて考える

ミスをした時、十分な成果を出せなかった時、才能や人格のせいにしてしまう人がいる。自分でそうは思わなくとも、上司や先輩でそのような人がいて、ことあるごとに言われることもあるだろう。しかし、一時の仕事の出来不出来が直ちに才能や人格云々となるのはおかしな話である。


結果につながらなかったのは、健康状態が良くなく、もてる能力を全て発揮出来なかったかもしれないし、単に経験不足だったかもしれない。才能や人格は個人のアイデンティティやプライドに関わる部分であり、簡単に変えられないゆえに、そこを批判されると精神的にこたえるものだ。しかし、経験、スキル、健康状態は変えられる。だからまずはそこに原因がないのかを考えるのだ。

2. 過去ではなく未来について考える

うまくいかなかったら誰でも落ち込むし、悔しい。落ち込まない人は、本気でやったか自分に問い直す必要があるし、悔しく思わなければ成長もない。しかし終わったことはどうしようもない。タイムマシンがない今日、人間は過去に戻れない。しかし未来のことは変えられる。だとするならば、次にどうするか考えるベキではないか。過去にこだわるのは時間の無駄だ。うまくいかなかった原因を考えていれば、リベンジにもえていつの間にか落ち込んだのも忘れるものだ。

3. 目的を意識する

とはいえ、機械ではないので精神的にきつくなることはあるだろう。にんげんだもの(み◯を)そして、仮にうまくいっているときであっても、仕事で常に求められる水準が高く、無理をしながら、胃が痛い思いを重ねながら、なんとかうまくいっているということもあるだろう。ストレスはやっぱりたまるものだ。そういう時は、自分の目的に立ち返るべきだ。自分はなぜここにいるのかと。


そこにいるのは、そこで得られる何かがあるはずだ。それは期待通り得られたのか?得られそうなのか?得たとしてストレスのたまる毎日を耐えるだけの価値はあるのか?よく考える必要がある。もし答えがYESならば、あとはそれに向かって精一杯やるだけだ。罵倒されようが、蔑まれようが、自分の目標のためにはどうでもいいじゃないか。答えがNOならば、そこを去ろう。だってそこにいる意味はないのだから。居続けることは自分を虐待しているだけだ。ドエムなら話は別だが。


まとめ

仕事をする上ではどんなに辛くても、落ち込んだとしてもこういった考え方ができると精神的に強くなれるし、ストレスにも負けにくくなる。外資投資銀行のIBで潰れていく人をたまに見たが、結局失敗をすぐに能力や人格に結びつけて自身をなくす人か、いつまでも過去にこだわっている人か、目的はないまま流れで入社してしまってただただ辛いと思っている人のいずれかだったように思う。